せみら救出

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ボーっと朝からあちこちネット探検をしていたら、ベランダからバタバタ、カサカサと音がする。ああ・・・虫が暴れてるんだなぁ~あの音の大きさはセミだろうなぁ~。怖いから聴こえないふり。ところがいつまでもバタバタ、カサカサ。勇気を出してベランダへ出てみる。何も無い。何かの影にいるもかもしれないけれど、怖くて覗けない。いったん部屋へ戻ったが、いまだバタバタ、カサカサ。色んなことを考える。もしセミじゃなくって鳥だったりしたら・・・私は鳥が苦手。でもでも、もしセミだったら・・・1週間の命しかないのに、こんなところで命果てたりしたらかわいそう。先日何気なくテレビで「おじゃる丸」の映画「約束の夏おじゃるとせみら」を観たばかり。

「おじゃる」と「せみら」は仲良しだったのだが、「おじゃる」が少しだけ分けてあげようとしたプリンを「せみら」が全部食べてしまったことで、「おじゃる」が機嫌を損ねてしまう。 次の日も遊ぶ約束していたのにグズグズ行かない「おじゃる」。木の下で待つ「せみら」。「おじゃる」がやっと行こうと冷蔵庫のプリンを見るとひとつしかない。あわてて作ってもらって約束の場所へ行くが、すっかり夕暮れ。木の下には無数のせみの死体が落ちている。「おじゃる」は、もう少し待つことにすると言って木の下に佇む。

これには涙しました。夏の終わりのとっても切ない映画で・・・。ふと、その映画を思い出し「せみら」を救出せねば!ってことで、果敢に立ち向かう決心をしました。とりあえず素手は無理なので手に持っていた「うちわ」で何とかしようと・・・。ベランダへ再度出て探索したところ、バケツの中に「せみら」発見。そっと外へ向けてバケツをひっくり返したら「せみら」は元気に飛び去っていきました。むかし話だったらご恩返しに来るよね・・・でも、1週間の命だし時間は有効に使って欲しいので、とりあえず天寿を全うしてくれたら良しとします。それに、ご恩返しに来て網戸にでも張り付いて鳴かれた日にゃ申し訳ないけれど迷惑です(^^ゞ