12人の優しい日本人

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12人の陪審員が、被告人を無罪にするか有罪にするか・・・ああ言えばこう言う・・・こういう考え方もある。色んな意見を出し合い論議を重ねていくのです。観ていて、なるほどなぁ~なんて思うことがいっぱい。私だったらきっと「直感的に無罪」ってところから脱却できないんだろうなぁ。皆さんの意見を聞いて物事は一面だけでは理解できないことが多いんだな・・・視点を変えて・・・色んな面から色んな立場で考えてみれば開けることもあるのだと知りました。色々考えさせられて、かつ楽しい面白い舞台で、2時間ちょっとの上演時間中、キャストは全員出ずっぱり。そして一場面ものの舞台なので、セットが変わるわけではなく照明が変わるわけではなく・・・役者の演技力と脚本の出来にすべてがかかっている舞台でした。

作品全体として、色々学ぶこと考えさせられること感心すること面白いこと・・・色んな要素があって素晴らしいものでした。欲をいうなら・・・最後の最後・・・微妙な間やテンションの問題なのでしょうけれど、盛り上げて、どうなるんだ?っていう緊張感があって・・・結論が出た途端にストンと落ちるような・・・そんな空気がもうちょっとあったら、より嬉しかったなぁ。

さて初舞台だった江口洋介さん。とっても良かったです。台詞もバッチリ、演技もバッチリ、ビジュアルもちろんバッチリ。なかなかやるじゃん。またぜひ違った舞台にも挑戦して欲しい人です。今日のお目当ての一人でもあった堀内敬子さん・・・タナボタ企画をテレビで観て以来、一度ナマで観てみたいな、と思っていたのですが、とってもチャーミングですごく綺麗な声をした方でした。今度はぜひ唄ってらっしゃるところが観たいです。生瀬さん・・・一番重労働な役だったのではないでしょうか?怒ったり悩んだり落ち込んだり・・・感情の幅が最高に素晴らしかった!!台詞もテンションも程よく気持ちよかったです。小日向さんはオケピに出てくるような愉快なおじさんからシリアスな役まで・・・幅の広さに感心するばかりです。今日出てらした12人全員が上手い役者さんで、ストレス無く観れて最高の気分でした。

ええもん観せてもらいました(*^o^*)