ペンギン救出大作戦

投稿日:

Photo

ペンギンを知ろう企画第一弾ということで「ペンギン救出大作戦」 を読みました。これは2000年6月にケープタウン沿岸で起きた船舶沈没による重油流出事件の被害を受けたケープペンギンを保護救済した記録です。魚を獲りに海に潜るペンギンは重油で真っ黒。羽に重油が付くと防水性が無くなり体が冷え思うように動けなくなって魚が獲れなくなったり、皮膚や体内に入ることで潰瘍が出来て死んでしまったりするそうです。それを一羽一羽捕まえて体を洗ったり、体が回復するまで保護したりしたのだそう。また衝撃的だったのが、重油の被害にあっていないペンギンの保護方法。島にドンドン重油が近づいてきていて、被害に遭うのは時間の問題。一番良いのは、陸地に保護施設を作って隔離することだったのでしょうが、すでに被害を受けたペンギンの世話で、人手も場所も資金も無く・・・。それで取られた方法が、その場所から900キロ離れた海岸にペンギンを陸上輸送するという方法。そこを新天地にということではなく、彼らの帰巣本能を信じて。彼らが一生懸命巣に戻ろうと泳いでいる間を利用して重油を排除したのです。全く、発想の転換と科学者の知恵というのもはすごいものだなと感心、感動しました。

人は海を汚すことも出来るけれど、元に戻そうと努力をすることも出来るのです。

ペンギン救出に尽力をしたIFAW(国際動物福祉基金)サイト:http://www.ifaw.org(←ちなみに英語です)

コメント

  1. エコバッグ

    次の記事も楽しみにしています。

ただいまコメントは受け付けていません。