愛を読むひと

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15歳のマイケル(原作はドイツ語読みでミヒャエル)は、帰宅途中に気分が悪くなっているところに偶然通りがかり助けてくれた21歳も年上の女性ハンナと知り合う。回復後にお礼を伝えるために彼女のアパートに通い、いつしか彼女と男女の関係になる。・・・そして、寝物語に本を読む。。。

な~んて話だと思ったら大間違いな、静かでセツナイ愛のお話でした。マイケルは、ハンナのために朗読をし、ハンナはそれを楽しみ、二人でサイクリング旅行をしたりして幸せは絶頂。そんなある日、ハンナは働いていた市鉄での働きぶりを評価され、事務職への昇進を言い渡されます。その翌日、ハンナはマイケルの前からなぜか姿を消してしまうのです。

数年後、大学生になったマイケルは法科習生の特別授業でナチス戦犯の裁判を傍聴します。そしてその被告席の一つにハンナの姿を見つけるのです。マイケルだけが気づく真実、それを公表することよりも、罪を背負うことを選ぶハンナ。そこからまた新しい朗読が始まるのです。

悲しくて辛くてセツナイ映画でした。痛くて心が苦しくて・・・涙がポロポロこぼれました。

この映画で、ハンナ役のケイト・ウィンスレットはアカデミー主演女優賞に輝いたのですが、15歳~大学生までのマイケルを演じたダフィット・クロスがめちゃくちゃ良かったです。色んなことを乗り越えて、少年から青年に成長していく姿が素敵でした。

数日前に原作本を読み終えてからの映画鑑賞だったのですが、映画すっごく良かったです。平日のレイトショーだったので10人ほどしかお客さんが居なかったのですが、エンドロールが終わるまでフリーズ状態の客席でした。息を潜めたまま、身動きできないまま迎えるエンドロールは久しぶりでした。

映画公式サイト:http://www.aiyomu.com/