「この指とまれ」を聞きながら

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劇団銀河の『「この指とまれ」を聞きながら』を観てきました。なんだか今ほんわり心が温かいです。
物語の繋ぎの粗っぽい部分もあったのですが、その凸凹した部分がかえってストンと自分の気持ちに落ちてくる隙間をくれたのかな?なんて思います。ついつい段取ってしまうA型なもので、自分の将来設計をマイナス思考で、がんじがらめのリミット付き。ご家庭事情もあって私の人生ではこりゃ結婚するのは無理だなとか子どもを持つのは諦めなきゃ…とか、こうなったら闇雲に広い世界を目指すほうが良いのか?とか、近頃グルグル状態だったのですが、 私は私だし、私の価値観で私の世界観で私のスピードで生きていけば良いんじゃないかな?なんて思わせてくれる舞台でした。5年先に一気にワープ出来て問題解決して戻って来れる訳じゃないし、今から30年後の老後の心配をして鬱々している段階ではないんですよね。ちょっと先を見すぎていた自分に反省です。まずは一日一日を明るく楽しく笑って生きてくことを考えなきゃ。

今回の作品は、登場人物に私が近い境遇だった訳じゃなく、この台詞が私の人生を変えました!ってなピンポイントでもなく、ストーリーが、演じる役者さんの気持ちが、照明が、音楽が…作品全体が私の心を癒してクールダウンして立ち止まらせてくれたのだと思います。ホント良い作品に出会えました。

役者さん的には、大久保ともゆきさん、小森健司さんと岩津靖和さんのコンビ、成廣典恵さん、岡本五月さん…挙げたらキリないけれど、おっ!良いな!!って思わせる場面満載でした。

さてこの作品は10月31日までABCホールにて上演中です。生き急いでいるあなた、息詰まって行き詰まってるあなた…そういう人にぜひ観て欲しい作品です。

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