正直1幕は厳しかったです。マリーアントワネットが嫌な奴でねぇ。世間知らずだっただけ…ってな感じでもなく、単純に嫌な奴になっちゃってました。2幕は、作品違う?っていうぐらいに良かったです。セットは今風というか斬新なデザインでお洒落。でも衣装は…二階席だったので細かい工夫はわかりませんが、オーソドックス。なんだかちょっとチグハグな気もしました。そして、さすが初日だからかな?特殊効果のタイミングがイマイチでした。エリザベート+レミゼという感じの作品なのですが、フェルセン以外にもう一人ぐらい若い素敵な人がいたら良いのになぁ〜なんて思いました。1幕では新妻さん&笹本さん演じるマルグリットの役が男性だったらハマルなぁ〜なんて思ったりもしたのですが、2幕はあれでOKだし…なかなか難しいものです。
個々のキャスト的には…涼風さんは、とにかく可愛い!毅然とした態度も似合うし、崩れ落ちる様も良い。歌も上手いし大好きです。祐一郎さんは…登場回数多いです。威圧感、存在感&観客の拍手の音大きかったです。歌数はちょっと少なくて残念。井上芳雄さんは…またもや歌上手くなった?!なんて感じでした。声がすごく良くて心地よくて…お芝居もできる人で…ちょっとあの中じゃ浮いちゃうぐらい素敵でした。アンナカレーニナに続き、不倫二回目だしなぁ〜。でもこれまた違ったタイプの不倫で、若さゆえの奔放なというか、自己中な苦悩ではなく、庶民の気持ちや現状もわかってるし、マリーのダメなところもわかって正そうと努力するけど時代の流れにドンドン流されていく大人の苦悩。いやぁ〜良いなぁ〜ああいう人。あの役を来年4月の凱旋公演では今拓哉さんが演じるとのこと…私にとってはSHOCKでのコウイチの兄であり、レミゼのジャベールの印象しかないので、どう演じられるのか興味津々です。う〜ん、井上さんよりは熱いフェルセンにはなりそうだな。山路
さんもあの胡散臭さは、山路さんじゃなきゃ出来んなという感じでぴったり。でも、今日はさすがに緊張なさっていたのか、投げられたものをキャッチするシーンは二回とも失敗されていました(^^;)そして、今回一番がんばってた人というか、主役はこっちでも良いんじゃ…のマルグリット役。今日は新妻聖子さんでした。とにかく上手い!歌が最高!だけど、まるっきり声も歌い方も笹本玲奈ちゃんと同じかも。玲奈ちゃんの方はこの作品ではまだ見てないのですが、レミゼとMe&My Girlで聴いた声とまるっきり一緒。ダブルキャストで優劣付かないから同じで良いってことじゃないとは思うんだけれど・・・ちょっと心配になるぐらい声と歌う癖が似てます。また役がレミゼの時と似てるから余計にそう思うんだろうな。
次に私がこの作品を見るのは来年3月です。きっと、その頃には色々進歩していることでしょう。ちょっと間を開けて、また観られることが楽しみです。
【笹本玲奈】5年半ぶり舞台単独主演
「ウーマン・イン・ホワイト」(東京・青山劇場)→