吉田菊次郎さんの「お菓子な歳時記」を読みました。なにげに手に取った1冊だったのですが、色んな季節のお菓子の云われに関心することばかり。
お彼岸に食べる「おはぎ」。春は「ぼたもち」、漢字で書くと「牡丹餅」・・・そう、牡丹のお餅。秋は「おはぎ」。萩の餅なのです。同じ見た目のお菓子でも、季節によって本来は違う名前を冠するのですね。
そんなお話がいっぱい詰まった12ヶ月分のあれこれ。どれもこれも美味しそうで、またお菓子に愛着を持ちました。意外に手間の掛かっているお菓子があったりもして、有り難味も倍増です。マロングラッセなんて、ただの栗の甘煮かと思っていたら、糖度20度のシロップでまず煮て、2日ごとに24度、28度、30度と、だんだん糖度を上げて煮ていくのだとか。そうしないと中までシロップが浸透しないんですって。でも、それだけ煮ると型崩れ率も高くて、店頭に美しい栗型で並んでいるのは、そんな中を生き抜いた栗だけなのですよね。そりゃ高い意味も判るわ。。。煮崩れた栗は、モンブランに姿を変えるそうなのですが、昔あった黄色いモンブラン。あれは栗の黄色じゃなく、白餡に色を付けたものだったのだとか。気づかなかった。。。
さて、この吉田菊次郎さん。いったいどんな方?と調べてみたら、お菓子のブールミッシュの社長さん。早速、阪急デパートのブールミッシュへ行ってきました。
まずは、イチゴショートを頂きました。次なる作品を読むときには、何を食べようかな?