何を隠そう、昔から「将棋」はやったことない・・・駒さえ触ったことがないのですが、かねてから「将棋」というものに興味があった私です。
最初の出会いは図書館。本を読むことが好きなので、何か面白い本は無いかな?と見ていたら、先崎学さんという棋士さんのエッセイに出会って、へぇ~こういうことを仕事にしている人がいるんだぁ~と。そこで「棋士(きし)」という単語を知りました。
棋士界は全く私の知らない世界だし、私の日常とはかけ離れていて面白かったので、ずいぶん読みました。ただ、たまに書かれている将棋のことが書かれているページはよくわからないので飛ばすという感じで。その頃に羽生さんのエッセイも読んだのですが、変わった人だなという印象。
その次に出会ったのが渡辺明さん。NHKでやっていたトーク番組に私が好きなミュージカル俳優さんが出ることになり、その前の週に渡辺さんが出演。私は翌週の予告が見たくて番組を見ていて、これまたずいぶん変わった人だなと。それきっかけで渡辺さんのブログを拝読していたのですが、こちらも将棋の話はよくわからないのでパス。むしろ奥様のブログに書かれた渡辺さんの世間ずれした面白い日常を楽しく読んでました。その後、奥様(伊奈めぐみさん)が書かれた漫画「将棋の渡辺くん」も愛読してます。
そして、確か渡辺さんのブログで紹介されていたマンガ「3月のライオン」。それがきっかけでマンガを読んで、映画「3月のライオン」も観ました。でも、映画を観てもさっぱり将棋がわからず、これは勝ったのか?負けたのか?を俳優さんの表情からくみ取ろうと必死な私がいました。映画を観た頃から将棋のルールがわかったら、この映画はもっと楽しめるのではないか?と思っていました。
そこから数ヶ月後の先日、思わぬところで将棋を職業にされているプロ棋士の方と知り合いまして、そうこうしているうちに今習っている英会話学校のボランティアで日本語を学びに来ている留学生とお話することに。将棋って外国人に興味を持ってもらえるんじゃないか!?・・・これは月満ちたなということで、ついに!!将棋を学び始めることにしました。
満を持して実践する「将棋」なのですが、難しいんじゃないか?が先行しておりまして、ちょうど昨日英会話の先生に「「覚えやすく整理する」それが勉強というものです」というお話を伺ったもので早速実践です。
この写真を見ても将棋って駒がいっぱいあって、個々に色んな動きをするので覚えるのが大変って思うのが第一のハードルだと思います。私のハードルもそこでした。
スタート時の持ち駒は20個。
でも、実は「王(玉)」「金将」「銀将」「桂馬」「香車」「飛車」「角行」「歩」の8種類。
なのでスタート時の動きも8パターン。
敵陣に入ると裏返って「成る」という裏返ってパワーアップできる制度があるのですが、「飛車」と「角行」は成ると動ける範囲が増えますが、それ以外は、「金」と同じ動きにパワーアップします。「金」「王」は裏返りません。
なので、総トータル、動きのパターンは10。
まとめると、
持ち駒20個、8種類。
スタート時(初手というみたい)の動きのパターンは8種類。
敵陣に到達すると「成る」(裏返る)ことができるが、初の動きをするのは「飛車」と「角行」の2駒だけ。それ以外は、「金」と同じ動きに。
なので、
将棋の動きで覚えなきゃならないのは、全部合わせて10パターン。(王と金は成らない)
ほらスッキリ。あとは、咄嗟に動きが出てくるようになったらこっちのもんです。
そして、将棋は日本語(漢字)!!
「王」は、リーダーとして見渡さねばなので、ぐるり全部。
「金」「銀」は前3方向。横と後ろは、金と銀で逆という支え合う体制。(形的に金はうちわ型、銀は人型(大の字)の守備範囲と覚えるらしい。)
「桂馬」は、馬だから飛び跳ねる(「Y」2つ前の両側に飛べる)。
「香車」は、車で真っ直ぐ前進。
「飛車」は、これは前後左右。車なので真っ直ぐ。
「角行」は斜め「バッテン印」に全部。「飛車」は前後左右(十字方向)に全部。なので、イメージ的に「角」「飛」この2つの駒も、片方が出来ないことをもう一方が出来る支え合う体制。
「歩」は1歩ずつ着実に前進。
「飛車」が成ると「竜王」になるのですが、自分のいる場所に接したぐるりと、元飛車なので前後左右の十字方向にまっすぐ全部。
「角行」が成ると「龍馬」。自分のいる場所に接したぐるりと、元角行なので守備範囲は斜め4方向バッテン印で全部。
ほらほら、漢字のイメージで、動きのイメージが覚えられる。なんやかや言って、たった10個の動かし方しかない。それがわかると、覚えられるし安心だし楽しくなってきます。そして、私、駒の動き方って資料を見て、味方の友情というか、不得意なところを補う、支え合う仲間意識を感じて泣きそうです。将棋ってロマンがあるんじゃない??愛着が湧いてきました。
でも、もしかしたら個々に動くので、さほど支え合わないのかもしれません(^_^;)
まだ実戦に出ていない私が今の感じている駒の印象はこんな感じです。