ヴェニスの商人

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D1000203 「ヴェニスの商人」を観てきました。会場は、兵庫県立芸術文化センターの中ホール。去年の2月に泉見洋平さんご出演の舞台を観に行って以来です。とても綺麗なホールで、客席の椅子が若干他の劇場より高めで座りやすい。さほど段差が無いように見えるのに、ステージが観やすい劇場でした。トイレも1階と2階が同じ広さのようで、15分休憩でトイレ行けるのか?!なんて思っていたのですが、案外大丈夫でした。相変わらず終演後、前方両サイドのドアを開けて固定してくれるスタッフは居らずでしたけれど(-_-#)
今回は開演前にロビーでヴェニスの仮面を被った方がウロウロ。私、こういうのなぜかめちゃくちゃ怖いのです。遊園地の着ぐるみなんかも大の苦手です(>_<)

さてさて、舞台。久々の竜也くんだったのですが。。。いつ以来だろう?オレステス以来かな?あれは去年の10月に観たので、まさに1年ぶり?!やっぱり、すごいなぁ~と思いました。留学も良かったのだろうけれど、「天保12年のシェイクスピア」で培った”口が達者な人”って感じの演技も生きてるな・・・と(^^ゞ今日も、生き生きと笑いを取っておられました。

ヴェニスの商人・・・全く、原作も知らずな私だったのですが、う~ん・・・善悪の区別の付きにくい内容ではありました。市村正親さん演じるシャイロックがなんだか可哀想でね。そんな改宗までさせるなんて酷い!と現代の私は思うけれど、まあ、その時代時代の価値観がありますからね。そんな市村さんはカツゼツがなぁ~なんて思ったりもしていたのですが、今日は全く気にならず、むしろやっぱり良い声だなぁ~なんて思いました。最近レ・ミゼラブルの動画をよく観るのですが、どの出演者も声の響きが一般人とは明らかに違うんですよ。歌が巧いってことダケじゃないのだなと実感。かといって、声が良く無いからダメってことでもなく、それはそれで生かせる道を選べば良いだけのこと。誰にでも適役があるものですよ。司教様みたいな声で、テナルディエされてもねぇ。自分の持っているものと、キャラの違うものに固執しても時間がもったいない。変幻自在の人間の声って素晴らしい!

今日の大発見は横田栄司さん。いやぁ~素敵で、お芝居良かったです。・・・って、この方、蜷川さんのお芝居によく出られていて・・・私も何度か拝見しています。あんまり良い印象の役じゃなかった記憶が・・・。今回は「ヴェニスの商人」に出てきた中で一番好きなキャラクターでした。