佐川光晴さんの「ジャムの空壜」を読みました。
これは、佐川さんご自身の体験を元に書かれた小説らしいのですが、ある日不妊症だと診断された夫婦が人工授精に取り組む姿が男性側から淡々と描かれていました。静かにお互いを労わり合いながら暮らしている夫婦で空気感だけで穏やかな優しい時間を感じることが出来ました。
パートナーが居て、子どもを生み育てていける環境にある夫婦で不妊症だと診断されるということの衝撃度は計り知れないものなのだと思います。
私はアラフォーに近づきつつある未婚で、子どもを生むということのタイムリミットが目前。経済的なことは置いておいて、人間という種において、子どもを沢山元気に生めるという時代でも無い今、色々不安を感じています。不妊治療を要する場合にも残された時間は少ないのが事実。私が母となる日は来ないかもしれないなぁ~・・・なんて7割ぐらい思っている状況。
不妊症というのは、同じ”母になれないかもしれない状況”ではあるけれど、やっぱり違うんだろうけれど・・・ほんの少しだけ、母となった人には判らない気持ちを感じている気がしています。これは、母親であるがために「私の母にも判らない」気持ち。もし今後、私が母になる日が来たら、また判らなくなってしまう気持ち。今だからこそ、明日は未来だからこそ感じている不安かな?
・・・なんて、頭の中がグルグルです。子どもを持つということは、いったい何なのでしょうね。
今回はなんだか考えさせられる内容やね。
私は結婚して4年で妊娠したけど、それまで作らなかったわけではなく悩んだ?こともあったなぁ。
悩んだというか何というか・・・。
結婚後すぐ赤ちゃん欲しくてね。妊娠したんやけどすぐ流産してしまって。
そっからが長かった!
もともと生理不順やからコレを治そうと通院してた。基礎体温もつけてたし。
何より周りから「子供できへんなぁ」「基礎体温つけときよ」「病院とか行ってるの?」と色々言われる方がイヤやった。
周りの人の妊娠報告とかもイヤやった。
なんであの子に次々子供できるん?なんでウチにはできへんの??
と、他の人の幸せも心から祝福できないときもあったよ。
これは他の人には絶対わからないと思う。実母でもわからないと思うよ。
私は不妊治療はしなかったけど、私よりももっと頑張ってる人はたくさんいる。またその人たちの気持ちは私にはわからないんやろうなぁ。
子供もつってことは奇跡やな。
私はこの本は読んでいないのですが、ブログを読ませてもらってとても共感しました。
結婚、出産・・・年齢を重ねれば当たり前のようにやってくる出来事ではなくて、願っても叶わないことがある大きなテーマですよね。
時々、深く考えます。
Eベリ子さん、洋子さんコメントありがとうございます。
赤ちゃんって元気で生まれてくるもんだというのが当たり前だと、私もつい最近まで思っていたのだけれど、10ヶ月を平穏無事に過ごせるお母さんって案外少ないことを知って衝撃でした。子どもを授かるまでに不妊治療を要する人が多くなっている気がします。私が母になれる時間は、どう多く見積もっても10年無いんですよね。子どもを持たない幸せも考えられるのだけれど、まだ今の私は産める年齢だと思うと、色々考えちゃいます。考えても結論が出る問題でも無いのだけれど。将来結婚するなら・・子どもが居ない人生をもビジョンに入れて考えられる人と出逢えたら良いな・・・なんて思ったりもしてます。