山崎育三郎くんのブログを読んでいたら、こんな素敵な詩に出会いました。読みだした途端に涙が溢れて止まりません。
この詩は樋口了一さん の詩だそうで、どうやらメロディーがある様子。・・・で、YouTubeに出てました。これがまた心に響いて、泣きっぱなし[E:weep] http://www.youtube.com/watch?v=55EjDYHlMHc&feature=related
さてこの樋口了一さん、私が先日観に行ったキャラメルボックスの「サンタクロースが歌ってくれた」のエンディングで流れた「We can all be St.claus」を歌っている方だそうな。ご縁を感じます。
手紙
~親愛なる子供たちへ~
年老いた私が
ある日
今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの
私のことを
理解して欲しい
私が服の上に
食べ物をこぼしても
靴ひもを
結び忘れても
あなたに色んなことを
教えたように
見守って欲しい
あなたと話す時
同じ話を
何度も何度も
繰り返しても
その結末を
どうかさえぎらずに
うなずいて欲しい
あなたにせがまれて
繰り返し読んだ
絵本の
あたたかな
結末は
いつも同じでも
私の心を
平和にしてくれた
悲しい事ではないんだ
消え去ってゆくように
見える私の心へと
励ましのまなざしを
向けて欲しい
楽しいひと時に
私が思わず
下着を濡らして
しまったり
お風呂に入るのを
いやがるときには
思い出して欲しい
あなたを追い回し
何度も着替えさせたり
様々な理由をつけて
いやがるあなたと
お風呂に入った
懐かしい日のことを
悲しい事ではないんだ
旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを
捧げて欲しい
いずれ歯も弱り
飲み込む事さえ
出来なくなるかも知れない
足も衰えて
立ち上がる事すら
出来なくなったなら
あなたが
か弱い足で立ち上がろうと
私に助けを求めたように
よろめく私に
どうかあなたの手を
握らせて欲しい
私の姿を見て
悲しんだり
自分が無力だと
思わないで欲しい
あなたを
抱きしめる力がないのを
知るのはつらい事だけど
私を理解して
支えてくれる
心だけを
持っていて欲しい
きっとそれだけで
それだけで
私には
勇気がわいて
くるのです
あなたの人生の始まりに
私がしっかりと
付き添ったように
私の人生の終わりに
少しだけ
付き添って欲しい
あなたが生まれてくれたことで
私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って
笑顔で答えたい
私の子供たちへ
愛する子供たちへ