お気に召すまま

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蜷川幸雄さん演出、成宮寛貴くん、小栗旬くんが出演している舞台「お気に召すまま」を観てきました。この作品、All Maleの作品。というわけで、成宮くんはロザリンドという女性役。相手はオーランド役の小栗君。はてさて女性な成宮くん、どういうことになっているのかと思いきや、これがめちゃくちゃ綺麗。なんてチャーミングなの!?と衝撃です。裏声はもう一歩、台詞のカツゼツももう一歩ってな感じですが、あの存在感と輝きは何なのでしょうか?

そして、小栗くん。舞台としてはハムレット以来だったのですが、ハムレットでの印象は良いものではなく、それ以来観る機会なかったのですが、「花より男子」を友達に勧められて、まんまと「花沢類」にハマリ、久々に小栗くん観に行くぜ!となったわけです。今日は、舞台での小栗くん見直しました。雰囲気が良い!表情が良い!台詞も十分すぎるほど、OKレベル。でも、表情とちょっとした台詞の言い方でのお芝居が多いので、もうちょっと動けるようになったら、より良いかな?台詞も若干甘い部分も残っているので、もう一押し。
私を虜にしたのが、最後のダンス。ちょっとひざまずくようなポーズがあるのですが、これがまた素敵でねぇ~。目がハート。私はマンマと小栗ファンです。

そして、もう一人、今日衝撃を受けた人。月川勇気さん。いやぁ~驚いた。ハムレットの時は綺麗やなぁ~と思ったのですが、ロミジュリでは酷い芝居やなぁ~と思い・・・私の中での評価が揺れていたのですが、今日のは凄かった!女性役ピッタリ。というか、女性にしか見えない。う~ん・・・せいぜいがんばって宝塚の男役って感じです。チャーミングだし、気高いし、小粋だし、小悪魔的だし・・・もちろん芝居も上手いし。役によってそんなに違うものなのかな?すっかり見直しちゃいました。

セットもすごかったです。お屋敷のセットが、結構前に迫り出していて、中になにがあるのかと思いきや、うっそうとした森。太い木がたくさんあって、八百屋舞台のレベルを超えたものすごい斜面でした。うわぁ~すごいな・・・さすが蜷川さんの舞台だけあるなと感心。本物の羊も登場してビックリ。可愛いのだけれど、案外羊って無表情なのですね。。。

舞台を観にいく前にこの作品の公式ブログをチェックしたら注意事項が載っていて、通路を使うから荷物を置かない、身体を乗り出さない、手を出さない。楽屋口やロビーでのマナーを守る・・・なんてのが出ていて、いったいこの作品を観に来るお客さんはどうなっているんだ?!なんて思っていたのです。その昔、ジャニーズでは「うちわ禁止、ペンライト禁止」なんてのが注意事項で出たことがあったので、そういうファンが多いのか?なんて警戒もしてみたりしたのですが、それほどでもなく一安心。そんなことで演出に制約が出たらツマラナイですからね。

「お気に召すまま」は、本当に楽しくてずいぶん笑いました。久々に「芝居」を見たなという充実感でいっぱいです。さてさて、来週は久しぶりに「キャラメルボックス」観にいきます。

お気に召すまま公式ブログ:http://blog.e-get.jp/ayli/