クライマーズ・ハイ

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映画「クライマーズ・ハイ」の試写会へ行ってきました。この作品は、以前、原作を読んだことがあったのですが「日航機事故」の本だと思い込んで読んでしまったら、さほど事故の詳細には触れていないし、登場人物はなんだか煮え切らないし・・・ってな感じだったのです。今日、また新しい気持ちで観てみて、また役者さんが演じるのを観て、私の読み方が悪かったな・・・と反省です。これは事故の記録ではなく、事故を追った新聞記者の物語ですから。

この作品には、ヒーローは出てきません。熱い人が出てきます。悪役というか憎まれ役という人は何人か出てくるのだけれど、立場の違いを考えると単純に悪いとも言い切れず・・・昔の栄光を守るために足をひっぱる人、広告主との間に立っている人、販売店との間に立っている人、記事を書くという立場にいる人・・・立場を変えて見たら、各々の気持ちもわかるのですよね。立場によって正論って違うし見えるものが違うし、相手の言うことをすべて認めていたら、成り立たなくなるし・・・。世の中には色んな考え方をする人がいるし。情熱の温度も人それぞれ違うし。沸点も違うし。

この作品は、若い世代・・・これから社会に出て行く人たちに見て欲しいなと思います。社会で働くことの大変さ、情熱を持ち続けることの難しさ、厳しい現実・・・そんな中でも生まれる熱いもの。私も仕事に対して熱くありたいなと思います。