小暮写眞館

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宮部みゆきさんの「小暮写眞館」を読みました。厚みが表紙も入れて4センチ強。重いから持ち歩けないし、寝転んで本を読むクセのある私には大変なサイズでした。しかし、なんと言ってもやっぱり宮部氏。めちゃくちゃ面白くて、ほっこり心の温かくなるお話でした。あっという間に読んじゃいました。表紙は綺麗な菜の花と桜そして、駅。読み終わって初めて裏表紙を見たのですが、ああ・・・なんて素敵だろうと感動でした。

この本は、古い写真館に引っ越してきた写真屋さんじゃない普通の一家のお話。写真屋さんじゃないのになぜか持ち込まれる心霊写真の解決依頼。その写真にまつわるエピソードが一つ一つがセツナイのです。
そしてその一家の抱える4歳で亡くなった娘であり妹であり姉である・・・(3人兄弟の真ん中の女の子)への個々の思いが痛い[E:crying] 心を支えあってる家族って良いなぁ。男の子がちょっと大人になる過程って良いなぁ・・・なんて思いました。秋の夜長にオススメです。

素敵な本だったので、さっそくブログで紹介せねば!と、「おぐら」と入力しようと思ったら字が出ませんでした。変だなと奥付を確認したら思いっきり「こぐれしゃしんかん」とルビ振ってありました。ずっとずっと「おぐらしゃしんかん」と思っていて、登場人物の「小暮」さんを「おぐら」さんと読んでいたのに・・・。だって、デーモン・・・あっ、「こぐれ」だわ。。。というようなことが、私にはよくあります。