アンナ・カレーニナ by DVD

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大阪公演の時に申し込んだDVDが届きました。舞台を観に行く3時間半は取れても、家でDVDを見る3時間半ってなかなか取れなかったりするんですが、連休中でとってもラッキー。本編を観て、コメンタリーまで見終わっちゃいました。

見ながらまず思ったのが、やっぱり好きだなぁ~葛山レイヴィン。そしてキティも舞台で見た時よりも愛らしいキャラ!でも、CDをあれからずっと聴いていたもので、スタジオ録音された歌の安定感に耳が慣れちゃっていて・・・。やっぱり舞台中継となると音程が・・・あれ?って部分がいくつかね。一路さん、井上さん、山路さんはさすがでしたけれど。「THIS CAN’T GO ON」は何度聴いても素晴らしい! 

山路カレーニンの涙にもグッと来ました。あれは、汗じゃないですよね(^^ゞ井上ヴロンスキーも、ああ・・・こんなに切ない表情をしていたんだぁ~なんて知りました。そして、「おっ!」っとなったのが、ヴロンスキーの最後の部分。舞台を観た時「弾にはなれますから」なんて・・・ロシアが舞台なのに特攻隊みたいだわ・・・なんて記憶していたのですが、正しくは「一つの武器としては僕も何かの役に立つだろう」でした。私の中ではあの時きっと武器=弾だったんだなぁ。弾って限定されちゃうと=死ってイメージするけれど、武器だったら、まだギリギリ何とか・・・。まあ、近いものはありますが・・・。あのシーンでのヴロンスキーが大きなショックを受けている様子が痛々しかったです。死んで美化される記憶もありますが、相手に後悔ばかりさせる死に方はズルイなぁ~。井上さんったら、ミス・サイゴンではキムに自殺され、アンナ・カレーニナでもアンナに自殺され・・・そういう役回りが多いのですね。

コメンタリーでは、大阪のお客さんのお話も。なぜか1幕終わりで笑いが起こるのだとか。私が観た日の幕間の記憶は無いのだけれど、私の気持ちとしては・・・。井上さんは一路さんの息子役から舞台人をスタートして、なかなか大人の男として見てもらえなかったから、グッと盛り上がったキスシーンを観て、やっと認めてもらえたのね・・・な~んて思ったりして。よかったね、井上さんってね。あとは、DIVA2001、2003でも歌った「WAITING FOR YOU」が、ああ・・・こうなるのねっていう感覚もあったなぁ。

コメンタリーでは、作品に関しては、こういう時代背景だったのか・・・とか、舞台表現では伝わらない情報も得られて、この作品に対する見方も変わった部分がありました。演出の鈴木さんの細かいコダワリがわかったり・・・作品の奥深くまで覗ける気分。そして、なぜか鈴木綜馬さんと新納慎也さんに関するお話も聞けたりして楽しかったです。葛山さんもやっぱり面白い方のようですね。作品に対する思いなんかをインタビューで少し聞くよりも、このシーンがああで、こうで・・・って話をじっくり場面を見ながら聞けるというのは貴重でした。