横山秀夫さんの『出口のない海』を読みました。第二次大戦時に人間魚雷「回天」に登場した元高校球児の話。戦争の話はつい=死を考えてしまいます。終戦の日までをカウントダウンして、なんとか生き残って欲しい・・・と、望みながら読みます。戦時中のこの一撃で!というような高揚感、そして、果たしてこの一撃だけで覆ることがあるのだろうか?という疑い・・・取り返しの付かない状況を知ったときの眩暈(めまい)。
ストーリー的にはもう一歩の感がありますが、横山秀夫さんの緊張感途切れない文章はさすがです。
Every day is a new day. この世界は予想もつかない楽しいことで溢れています。