ナレッジキャピタル「ダーウィンの進化論」

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グランフロント大阪にあるナレッジキャピタル超学校で「ダーウィンの進化論」を
学んできました。
本日の講師はJT生命誌研究館顧問の西川伸一先生。
失礼ながら、めちゃくちゃお話の上手な先生でした。グイグイ引き込まれて、
もっと知りたい!もっと聞きたい!ってなりました。
著書を拝見したいところではありますが、私レベルの本を出版されているのか謎です。

さてこの私、”ダーウィンの進化論”・・・って、学校で習ったよなぁ~。生き物って進化に
よって姿や形を変えてきたってやつだよな。。。

はい!私の知識ここまでっ!という状態でお話をきいていたのですが、
めちゃくちゃ面白かったです。学生時代ってテストに出るので覚えますという
勉強しかしてこなかった気がします。それが大人になって講義を聞くと、
これがめちゃくちゃ面白い。ただ、知識の蓄積が少ないもので、何もかも
新鮮に聞こえる反面、一段上の話になってくると「?」が飛びます。

でも、良いのです。

テストじゃないから。自分の好きなところだけ、気になるところだけ理解したら良いし、
気になったらそこを掘り下げていけば良いのだから。
で、みなさん『ダイバーシティ』ってご存知ですか?普通に受講生の方も使われていたので
一般常識なんでしょうねぇ・・・と、遠い目の私。私てっきり街の名前だと思っていた
のですよ。お台場シティ的な?!英語で「多様性」って意味なんですって。。。
というレベルの私が聞いても面白い楽しいお話でした。ただ、わかりそうでわからない
ってなところもたくさんあったのですけれど、お話を聞いていて、ドキドキしたし
ワクワクしたし。進化論って凄い!って思いました。

今回は、進化論が生まれた背景といいますか進化論の歴史も講義していただきました。
キリスト教天下だった時代の科学というのは、はっきり説明できないものも無理やり
説明しようとして作り話が入ったそうな。それが17世紀になって神様を少し分離
できるようになって進歩したと。その時代になると、諸外国から見たこともない
動物が運ばれてきたり化石が発見されたりして神様で説明つかない事情もたくさん
出てきたと。いまだに多くの宗教は進化論を拒絶しているとか。

今日のお話は進化論からそういう文系的なところから遺伝子のお話まで広がりました。
鬱の遺伝子はネアンデルタール人からの遺伝子だそうですよ。それが淘汰されたなかった
ということは、人間という種の中で少々「鬱」が入っている方が都合がよかったのではないか?と。

鬱な日は「ああ・・・ネアンデルタール人の遺伝子が騒ぐ」

ってなことでいかがでしょう。なんだか鬱々も楽しくなってきました!
DNAというものは自然にエラーが出やすく出来ているそう。それが進化の元だと。
指が6本ある人が生まれて大騒ぎということがあるそうなのですが、30億あるDNAの
うちの1つが違うだけでそんなこともあるんですって。なのでDNAレベルで考えると人と
違うなんてことは当たり前。人間、個々に他人と1000万ヵ所は違ったところがあるそうです。
そう考えると、

めちゃくちゃ自分って特注品というか完全オリジナルですよね。なんだか嬉しい!!

あと、へぇ~ってなったのがヨーロッパにいるカラスのお話。日本には黒いカラスしか
いないけれど、ヨーロッパにはもう一種類、マダラ模様のカラスがいるそうです。
科学的には交配できる同じ種なのですが、決して自然界では混ざることがないそう。
その理由を研究すると遺伝子にあるのだとか。視覚のDNAが違っていて、マダラ模様
のカラスはマダラ模様のカラスを魅力的に思うようになっていて、黒いカラスは黒いカラス
を魅力的に思うようになっているのだとか。
人間に置き換えると、万人受けする人がいたり、少数派がいたりって・・・これって遺伝子の
問題なのかもしれません。目や鼻にフィルターがあるんですよ・・・きっと。

印象に残ったのは、人間の未来について。このまま人間が繁栄をしていくと他の生き物を
駆逐していくのか?というお話。一つのバクテリアから扇状に色んな動物に進化したん
ですよ~という図を良く見るのですが、これから先は淘汰されてまた1つになっていくのか?
という質問に対し。未来は、わからないことだけれど、人間には言語がある。
種を守るということを唱える人が出てきたので、淘汰だけじゃない未来も考えられるのでは
ないかと。ただ、人が駆逐するだけじゃない遺伝的な問題を抱える動物もいるそうです。
「タスマニアデビル」が絶滅しかけているのは遺伝子に抗体の無い癌が、噛み傷などから
移って行くことが原因なのだそうな。何もかも人間が悪いということでもない・・・種を保持
していくことの難しさも知りました。人間の環境破壊もそういった原因の一つになるのかも
しれませんが、それが回りまわってどういう影響が出るのか。人間が数万年後にどういった
ことになっているのか。。。
ついつい人間って今の形が出来上がりって思っちゃうものなのですが、生物という観点で
考えると、

進化の途中なのでしょうね。

今回のお話を聞いていて、ああ・・・こういう話って100%理解できたら面白くないのかも
しれないって思いました。自分の中で、あれこれ捏ね繰り回して、ああ・・・そういうことか!
とか、これはこういうことだったのかもしれないって気づけるのは楽しいことです。
一つもらったヒントで長い時間楽しめそうです。