ミュオグラフィ:21世紀の火山透視技術

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久々にナレッジキャピタルで「ミュオグラフィ」という火山なんかの大きなものを透過して可視化する技術を学んで来ました。
レントゲンは数メートルの透過で宇宙線のミューオンだと数キロ透過できるので、デッカいもの専用・・・火山だとか氷河だとか、原発の建屋内だとか、ピラミッドだとか。そんな規模のものの内部を見るのに適したものなのだそう。

今日は東京大学地震研究所高エネルギー素粒子地球物理学研究センター教授という長い肩書きの先生のお話だったのですが、私には宇宙線の電子がどうのとかいうお話と、相対性理論がどうのとか、物理がどうのとか、理解できたらきっとカッコ良い部分はさっぱりわからなかったのですが、最先端技術で、これからの活用アイディアに期待という感じは伝わりました。

いまいち私には難しかったのですが、ミューオンというものは100万分の2秒で660m進むことができるのですが、相対性理論により光速より早いのでどうので、10万分の2秒生きることができて6~60Km進むことができると・・・なんの話や??なのですが、ひとまず寿命の短い寿命の宇宙線ではあるけれど、早く進むことができるので距離が稼げて大きなものを透過することができるという話だと思われます。

そして、活用例として出て来た福島原発の透過。実際に調べてみたら2号機の建屋内から中身が無くなっていることはわかったけど、その原発の中になければならない中身がどこに行ったかはわからないのだとか。それを調べるには地面に穴を掘って中身があるところより下の角度にミューオンの受信機を仕込まねばならないそうな。出来るけれどしないのか、もっと他の技術で調べる方がお手軽なのか・・・。

あとは、ピラミッドの内部だとか、氷河の地下の地形を調べたり、宇宙開発でリアメタルを探したり、イタリアの地下遺跡を探すのに役立ったりしているそう。

この宇宙から届く光線を人工的に作り出すということも可能らしいのです。ただ、今のところ玉子1個を透過する程度のパワーなのと、将来的に、はたして人工的に作った光線が人体に影響を及ぼすことは無いのだろうか?ということを調査せねばならないそう。及ぼすかもしれないものを誰がいるかわからない山に定点観測として長時間照射するのはいかがなものか?ということなのだそう。なにせ最先端の技術なので、まだまだこれからのことがたくさんあります。

このミューオン、なんと!大阪の科学館で今その装置が見られるとのことなので、今度行ってみようと思います。なんでも科学館の中から透過して関電ビルが見られるそうな。。。