神麻続機殿神社と神服織機殿神社

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神麻続機殿神社(かんおみはたどのじんじゃ)と神服織機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)と読みます。伊勢神宮125社に属する神社です。
内宮で購入した「お伊勢まいり」という本をパラパラ見ていたところ、神服織機殿神社は、服部氏(はとりし)がお守りしていた神社だったという文字が目に飛び込んできました。機織り→はたおり→はとり→はっとり・・・。
もしかしたら、ここが「服部姓」のルーツなのかもしれない・・・ということで、伊勢神宮朱印巡りと併せて参拝することにしました。

こちらの神社には、「近鉄電車・漕代(こいしろ)駅」が最寄です。駅から2.5キロ、40分程歩くと田んぼの中に鳥居のある森が見えてきます。「神麻続機殿神社」です。古くは「麻続氏(おみし)」がお仕えしていたお社なのだそう。

神麻続織殿神社神麻続織殿神社
「神麻続機殿神社」の境内は、長い間、人が入っていないのでは無いか?と思わせるような雰囲気で、境内を歩くとあちこちで小さなカエルが跳ぶ、不思議空間でした。手入れはされているようなのですが、自然の静けさがたっぷり感じられました。
常に人がいるのは、5月と10月の1日~13日まで。14日に皇大神宮と荒祭宮で行われる神御衣祭(かんみそさい)に向けて、地元の人々が古い伝統のままに機で麻布を織るそうです。その期間、神宮から神職の方が1人来られて常駐されます。
人の居ない森の中なのですが、なぜか怖いという気持ちにはならず、そういった点でも不思議な場所でした。

神服織機殿神社

「神麻続機殿神社」から2キロ歩くと、次に「神服織機殿神社」が見えてきます。こちらが「服部氏(はとりし)」がお仕えしていたお社です。神社の前には、何が書かれていたのかわからない石柱。まるでジブリアニメの世界です。

神服織機殿神社神服織機殿神社
神社の中に入るとお社がありました。とても静かな空間で数百年?千年以上?、こうやって変わらずこの場所に存在しているのかと思うと、とても不思議な空間でした。右手が八尋殿という機織りをする場所です。こちらの神社では、神麻続機殿神社と同様に5月と10月の1日~13日に絹布が織られます。

こちらの「神服織機殿神社」の近くには「イオンモール明和」があり、1時間に1本程度「近鉄・明星駅」とを結ぶ無料送迎バスが出ています。公共交通機関利用派は、そのバスを利用するのが便利です。「明和町町民バス」というものも1日6便程出ており、小学生以上100円で乗ることが出来ます。こちらに乗ると斎宮駅とのアスセスが可能です。
イオンモールが出来たおかげで、田んぼの中にぽつんと存在する神社に行きやすくなりました。私も、バスを待つ間に食事をしてトイレ休憩もできてリフレッシュできましたし、この送迎バスを使ったルートでなら、また訪ねられそうです。
今回は、漕代駅から歩いて行きましたが、なかなか大変でした。