ぼくたちは大人になる

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高校3年生の宮本達大(たつひろ)の家庭はちょっと複雑。お父さんは、新しい家族と暮らし、一緒に暮らしているお母さんは週の半分を恋人の家で暮らしている。両親が一緒に暮らしている時から出版社勤務で忙しい母だったので、家に居ないということに対する違和感は無い。むしろ居ないほうが良い関係。
達大の夢は、国公立の医学部に合格し、家を出ること。テストはいつも1位でクラス委員にも選ばれる。ずっとサッカー部に所属していてレギュラーで活躍。・・・だけど、やっぱり心に歪があり、ある日、級友を巻き込む事件(後に「タバコ一気喰い事件」と命名)を起こす。
高校3年生の1年間に大きく成長していく登場人物たちの物語。

一気に読んでしまいました。4時間ぐらいぶっ続けです。本屋大賞になって欲しいような作品で、心温まる良いお話でした。受験の日の場面では、ドキドキ。合格発表には涙。すっかり引き込まれてしまいました。私が受験した気分。。。
それにしても、この達大君。さすが国公立医学部を目指すだけあって、めちゃくちゃ勉強するんです。私なんてその10分の1・・・100分の1も勉強しなかったな。。。と、反省。

大人になって今思うのが、授業やら勉強ってさして面白くないなぁ~なんて思っていたけれど、集中して勉強が出来た時間っていうは貴重だったなと。

私は私立の女子高でした。たいした将来の目標や夢も無く何も考えず通うのに便利かな?って選んだ学校だったのですが、内部進学で短大でに進む人が多く数学はⅠとⅡだけ。その時点で理系の進学は出来ませんってな学校。理系に進みたいなら高校を受けなおしてくださいて言われたもの。その時は、へぇ~ってなものでしたけれど、結局私の進路はそこで一つ狭くなったのですよね。学校はとても楽しくて選んで良かったとも思っているのですけれど。

っと、過去を振り返っても仕方無い。30歳過ぎてからお医者さんになろうと頑張っている方もいらっしゃる訳で、私も何か勉強したいな。とりあえず身近なところから・・・アロマ検定にでもチャレンジしてみようかな?

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ちなみにこれは、そんな受験を乗り越えたお子さんをお持ちの方から頂いた、東京大学のチョコレート。この本を読むと重みがさらに増します。